【シロナ王 / 最終26位】シロナ王の環境についての考察
恐らくほとんどの方ははじめまして、hzk(@hzk_pkmn)です。
当研究室へ足をお運びいただきありがとうございます。
今回は以下のリンクのYouTubeチャンネル『今日の○○ポケチャンネル【今日ポケ】』が主催する仲間大会、『シロナ王』に参加しました。
優勝を狙っていたのでとても悔しい結果になりましたが、メタゲームが好きなのでとても楽しかったです。
はじめに
本論文(記事)は未来の自分が『シロナ王』においてどのような考察をしていたかを確認するための備忘録である。
他人に見せることが主目的ではないため、その点を留意するべし。
大会のルール
詳しくは以下を参照すること。
環境考察
前提
前提として、このようなメタゲームではいかに環境を読み勝率の高い構築を組むかが鍵になると考えている。
全ての構築に勝つということは現実的には不可能であるため、汎用性を持たせながらもメタを貼った構築を組もうと考えた。
個体考察
全てのポケモンについて、ある程度想定されるであろう型について考えた。
ミカルゲ
基本的には後攻の尻尾トリックによる起点作成をする型がメジャーである。
技構成としてはトリック・置き土産・呪い・鬼火・催眠術・道連れ・メロメロ・凍える風+攻撃技などを想定。
しかし、そもそも本環境では起点作成して積むという行為が心理的には難しいと感じる。
理由としては、起点作成ができたとしてもミロカロスの黒い霧とトリトドンにクリアスモッグという積みを無効にする技がとてもメジャーであるためだ。
実際には黒い霧やクリアスモッグの採用率は低いだろうと考えているが、メジャーな技であるため意識せざるを得ないだろう。そのため、積み構築が多いとは思えない。
また、起点作成ミカルゲ自体がミロカロスやトリトドンに何もできないため、必然的に起点作成要因としてのミカルゲはあまりいないはずである。
起点作成以外でミカルゲを採用するとしたら、鬼火による物理アタッカーの機能停止を狙ったサポート型やポリゴンZに対する技の透かしかもしれないが、そのためにわざわざ1枠を割くというのはあまりに選出択になってしまうため、ミカルゲが居るとしてもポリゴンZを抑制するための見せポケであるだろうという結論に至った。
ロズレイド
大きく分けて2つの型があると考えている。
- 眼鏡や襷を持ったアタッカー型
- 黒いヘドロや回復実を持った耐久型
はじめに、アタッカー型については技構成を草技・毒技・シャドボ・神通力+宿り木・撒菱・毒菱・眠り粉などで想定。
眼鏡の場合はようきA252ガブリアスの逆鱗耐え調整をしたHSベースが主か。
ミロカロスやトリトドンなどに強く、ルカリオ以外とはそれなりに戦える。
次に、耐久型については技構成を宿り木・身代わり・守る・撒菱・毒菱・毒毒・眠り粉・痺れ粉+攻撃技などで想定。
ロズレイド以外にはある程度仕事ができるが、ロズレイドに対しては滅法弱い。
すでに火傷した後のミロカロスに状態異常が効かないこと、ルカリオやトゲキッスに毒が入らないことなどを考えると毒菱はあまり環境へ通りが良くないが、撒菱の通りが非常によい。
トリトドン
ミロカロスの水技を無効にできる受けポケとしてそこそこ優秀だが、あまり数値が高くない。結論から言うと、あまり選出はされないだろうと考えている。
まず、物理受けとしては基本的に火炎玉ミロカロスの方が優秀であること。特殊受けをする場合はトゲキッスのエアスラッシュやロズレイドの草技に弱い点がネックとなる。
ポリゴンZ
基本的にCSベースのアタッカーでアイテムは襷・スカーフ・眼鏡・珠・シルクのスカーフなどか。
技構成はトライアタック・破壊光線・騒ぐ・10万ボルト・冷凍ビームなどの攻撃技と、こだわりアイテム持ちはトリックを、非こだわりアイテム持ちは電磁波や悪だくみなどを想定。
前述した理由でミカルゲは選出されることはあまりないと考えられるため、環境への通りは非常に良い。
スカーフの場合は一貫を作った後に残りをスイープする動きが強く、ルカリオを処理した後のポリゴンZは本当に止まらない。
非こだわりアイテム持ちなら電磁波や悪だくみなど起用に立ち回ることができ、この環境で戦う上で非常に警戒するべきポケモンだと考えられる。
基本的にはスカーフと襷が多いと考えている。
トゲキッス
大きく分けて2つの型があると考えている。
- スカーフや眼鏡・チョッキを持ったアタッカー型
- 襷やリリバの実を持ったサポート型
はじめに、アタッカー型の技構成はエアスラッシュ・マジカルシャイン・草技・エスパー技・ゴースト技・炎技などを想定。
飛行技を半減以下で受けれるポケモンがいないため使い方次第ではそれなりに戦えるが、S80族と環境のポケモンほどんどより遅いため個人的にはあまり強いとは思っていない。
次に、サポート型の技構成はエアスラッシュ・マジカルシャインなどの攻撃技とあくび・電磁波・投げつける・サイコシフト・朝の日差しなどの補助技を想定。
両壁は起点作成ミカルゲと同じく起点を作った後に積むという動きがしにくいだろうという予想のもの想定しない。
火傷についてはルカリオガブリアスを機能停止することができ、電気玉投げつけるはすでに火傷したミロカロス以外の全てのポケモンに通るため実はそこそこ強いと思っている。
ルカリオ
ほぼチョッキ持ちのHDしかいないと予想している。
技構成はインファイト・コメットパンチ・グロウパンチ・雷パンチ・冷凍パンチ・先制技などを想定。
ほぼ全ての構築に入っており、かつ選出率も高いと予想しているので重点的にメタを貼る必要性を感じている。
ミロカロス
型としてはHBベースの物理受けで、アイテムは主に火炎玉か食べ残しの2種類を予想。
技構成は熱湯・ハイドロポンプ・冷凍ビーム・渦潮・クイックターン・凍える風・ワイドブレイカー・ミラーコート・自己再生・身代わり・催眠術・黒い霧・メロメロ・アクアリング・とぐろを巻く・守るを想定。
最強の物理受けで技構成が多彩なため、かなりの採用率を予想している。
火炎玉の『不思議な鱗』型は、剣舞を詰んだルカリオガブリアスの攻撃すら1回は耐えることができる。
身代わり型や封印型はトリトドンやミロカロスにも非常に強いが、封印型については汎用性の観点から居ないだろうと予想。
ガブリアス
ASベースのアタッカーまたはアタッカー兼サポートのみしか居ないと予想。
アイテムは襷・鉢巻・スカーフ・ヤチェの実で、技構成はスケイルショット・地震・岩技・毒技・鋼技+ステルスロック・剣の舞などを想定。
環境で最も早いアタッカーであるが、トゲキッスやポリゴンZやミロカロスやトリトドンなどあらゆるポケモンから弱点を付かれるため、先発の襷型か後発のこだわりなどが多いと考えられる。
どんな型でも火炎玉ミロカロスで止まるため、あまり選出はされないと予想。
構築経緯
これらをふまえて、全ての特殊アタッカーをHDチョッキルカリオで、全ての物理アタッカーをHB火炎玉ミロカロスで受けながらサイクルをするというコンセプトに決定。
最後の1枠について、ミカルゲは選出されることは少ないという予想のもとCSスカーフポリゴンZを採用することにした。
残りについては、ここまでで少し重めな耐久型ロズレイドを選出させないためのロズレイド、無難に強そうな襷ガブリアスと完全な見せポケのトゲキッスで構築が完成した。
ルカリオで簡単に狩れるポリゴンZを選出させるためにミカルゲは非採用とした。
個体解説
ずぶといミロカロス@火炎玉
特性:ふしぎなうろこ
実数値(努力値) : H201(244)-x-B144(252)-x-D147(12)-S101
技構成 : ねっとう / れいとうビーム / みがわり / じこさいせい
H : 奇数調整
特性と合わせてルカリオガブリアスを受けつつ、状態異常への耐性を持たせる。身代わりを採用することで対ミロカロスやトリトドンにも強く出れる型になっている。
いじっぱりルカリオ@とつげきチョッキ
特性:せいしんりょく
実数値(努力値) : H177(252)-A144(4)-B90-x-D122(252)-S110
技構成 : コメットパンチ / インファイト / グロウパンチ / しんそく
A : コメパン+しんそくで無振りキッス確定落ち調整
耐性により環境のあらゆる特殊アタッカーに強い。
また、回復こそできないが眼鏡トゲキッスの炎技以外のほぼ全ての特殊技を3回は以上耐え、全ての特殊アタッカーに強い。特性によって、トゲキッスより遅いながらもエアスラッシュによる怯みを無効化できるのがとても偉い。
グロウパンチを採用することで、ある程度ミロカロスにも負荷をかけられる。
おくびょうポリゴンZ@こだわりスカーフ
特性:てきおうりょく
実数値(努力値) : H161(4)-x-B90-C187(252)-D95-S156(252)
技構成 : トライアタック / れいとうビーム / はかいこうせん / トリック
H : 奇数調整
最強のスイーパー。
ようきガブリアスの逆鱗を最低乱数切り耐えする程度の耐久があるため、サイクル中に1回だけ受けだす程度の硬さはある。
ミロカロスとルカリオで場を荒らし、一貫作った後に残りを刈り取るお掃除屋さん。
ミロカロスなどをトリックで機能停止することもできる。
選出
あらゆる構築に対してミロカロスルカリオポリゴンZ
初手はミロカロスかルカリオ。初手ポリZは1,2回試したが、あまり良くなかった。
主にミロカロスとルカリオでサイクルを回すことになるので、3体目のポリZは見せずに相手に情報を渡さない方が強いと感じた。
一応ミロカロスやトリトドンが居ない構築にはようきAS襷ガブリアスを、ルカリオが居なくミロカロスとトリトドンが居る構築にはおくびょうHSベース眼鏡ロズレイド(ようきASガブリアスの逆鱗耐え、おくびょうトゲキッスのエアスラ確定耐え、最速トゲキッス抜き)を投げる予定だったがそんな構築は無かった。
結果
11勝4敗 / 最終レート1601 / 26位
反省点
波動弾トゲキッスを考慮していなかったため、ルカリオポリゴンZの並びに対して一貫を作られて落とした試合が1試合あった。
また、ルカリオのHPにある程度余裕があるのにミロカロストゲキッス対面で裏のルカリオへ引かなかったため草結び急所でミロカロスが落ちてしまい落とした試合が1試合あった。安定行動できる場面で無駄な読みをしたのは良くなかった。
波動弾トゲキッスが脳内に無かったりと考察が甘かったので、次のメタゲームはよりきちんと考察を行い優勝したい